高齢期の体組成・体力とその健康影響
― 男性では骨格筋量、女性では脂肪量が筋力・歩行能力と独立して余命に影響 ―
https://research-er.jp/articles/view/10833... プレスリリース 掲載日:2022.03.04 東京都健康長寿医療センター
●発表の概要
東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チームの藤原佳典
研究部長らの研究グループは、1)要介護化(要支援・要介護状態の新規発生)には、
男女一貫して身体組成(骨格筋量注 1)・脂肪量)よりも身体機能(握力・歩行能力)
が強く影響する一方、2)余命には、男性では骨格筋量・女性では脂肪量が、それぞれ
身体機能とは独立して影響することを報告しました。
本研究成果は、国際誌「Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle」に掲載されました。
●研究の背景
高齢期の身体組成(骨格筋量・脂肪量)や身体機能(筋力・歩行能力)は、要介護化や
余命に対して異なる影響をもつのではないかと考えられてきました。
しかし、各指標の健康予後に対する独立した影響やその関連の形状については十分に
検討されておらず、特に欧米人に比べてやせ型であるアジア人を対象としたデータは、
絶対的に不足していました。
そこで本研究では、日本人高齢者の身体組成(骨格筋量・脂肪量)と身体機能
(握力・歩行能力)が要介護化・余命に及ぼす独立した影響を量・反応分析注 2)
という手法によって検討しました。
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