『腎機能が低下した高齢者では、タンパク質摂取が腎保護? 日本人対象縦断研究からの知見』
https://sndj-web.jp/news/001886.ph... 「腎疾患患者には低タンパク食」という医学・栄養学の長年の常識が近年、
変化しつつある。
この変化を支持する新たな知見が、日本人高齢者を対象とする縦断研究の
結果として報告された。
タンパク質摂取量と腎機能低下速度との間に関連がなく、
さらにベースライン時点で腎機能低下者では、むしろタンパク摂取量の
多いことが腎機能の保持と有意に関連していたという。
大阪大学大学院医学系研究科総合ヘルスプロモーション科学講座/森ノ宮医療大学の
関口敏彰氏、大阪大学大学院医学系研究科総合ヘルスプロモーション科学講座の
神出計氏らの研究によるもの。
●タンパク質は腎臓に良い? 悪い?
タンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけるため、慢性腎臓病(CKD)
患者に対して長年、タンパク質摂取量を控える指導が行われてきた。
しかし近年、加齢に伴い腎機能低下を来した患者が増えたことや、
RAS(レニン-アンジオテンシン系)阻害薬などの腎保護作用のある
薬物治療が普及したことから、CKD患者に対して一律に低タンパク食を
指導することに疑問が投げかけられるようになってきた。
とくに高齢者の場合、低タンパク食とすることで、サルコペニアや
フレイルのリスクが上昇し予後を悪化させるのではないかとの指摘もある。
(中略)
関口氏らの研究は、このような背景のもとで行われた。
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