懸垂して体鍛えたいんだけど
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>>11 拮抗筋の筋力バランスが崩れると、怪我のリスクが高まるんだよね。
もっとも、脚については、スクワットで深くしゃがみ込めば、大腿の前面（四頭筋）だけでなく
裏面（ハムストリングス）や尻にも十分効くので、スクワット・オンリーでも特に問題はない。
さらにバーベルを担いで行うスクワットであれば、脊柱起立筋も同時に鍛えられるので、
うつ伏せになって上半身を起こす、所謂「背筋運動」（バック・エクステンション）を
別途行う必要もなくなるし、なんなら体幹を保持するために腹筋もかなり鍛えられる。
ただ、腕立て伏せについては、どうやっても身体前面の大胸筋や三角筋前部にしか効かないので、
別の種目で拮抗筋である広背筋も鍛えないと、上半身の筋力バランスが崩れることになる。
まあ、自重の腕立て伏せ程度の軽い負荷では、「大胸筋が強くなりすぎて、巻き肩になり痛みが出る」
というところまでは行かないかも知れないが。
筋トレにおいて最も重要なものは、理屈（＝正しい知識）です。 これを欠いたまま自己流でがむしゃらにやっても、効果が出ないばかりか
怪我のリスクだけを負うことになります。
まず、筋トレには「漸進性過負荷の原則」という、欠くべからざる
大原則があります。
楽にこなせる程度の負荷ではなく、やや「キツい」と感じる負荷（過負荷）を選択し、
しかも、その負荷は徐々に（漸進的に）増やしていかねばならないという意味です。
そして、この場合の「負荷」というのは、反復「回数」ではなく、トレーニングで扱う
バーベルやダンベルの「重さ」のことを指します。
自重筋トレの最大にして致命的な欠点は、この「負荷」が「自分の体重」のみに
固定されており、漸進的に増やして行くことができないという点です。
腕立て伏せでいえば、10回楽にできるようになったら20回、それも楽にできる ようになったら30回…50回…100回…と「回数」だけを増やして行っても、
筋力の向上や体型の変化は、ごく早い段階で頭打ちになり、あとは延々と
現状を維持するだけの義務的な作業になってしまって進歩する喜びを得られないので、
確かに精神的にダルくもなるでしょう。
その点、バーベルやダンベルなら、プレートを追加することによって、また、
マシンなら、ピンの位置を変えることによって、いとも簡単に、かつ、
個々の筋力の伸び具合に合わせて適切に負荷を増やして行くことができます。
そして、成長期を終えた大人にとって、日々、身体（筋肉）が大きくなり、
力も増していくという感覚は、他の趣味やスポーツでは得難いものであり、
多くの人が筋トレにハマる要因となっています。
継続的に強くなっていく自分を実感できれば、筋トレはダルいどころか、
この上ない快楽になります。
自重トレで身体を作ったようなイメージを抱かれているブルース・リーも、
実はバーベルやダンベルのみならず、アメリカからトレーニングマシンや
ボディビル雑誌を取り寄せてまで、器具を使ったウエイトトレーニングを
熱心に研究し、実践していました。
[YouTubeで再生]
自重というのは、個々人の筋力レベルによっては重すぎたり、逆に軽すぎたりして、
「ちょっと無理をすれば8～10回反復できる」というレベルの「ちょうど良い負荷」
になり得ないことも問題です。
腕立て伏せが千回も二千回もできる人であれば、自重では軽すぎて筋トレになりません。
というか、それはもはや有酸素運動です。
このような人の場合でも、自重の腕立て伏せではなくベンチプレスであれば、
体重以上の負荷をかけることが容易で、適切に筋トレを行えます。
逆に、腕立て伏せが1回できるかできないかという筋力レベルの人が、
無理に腕立て伏せを行おうとすると、常に最大筋力を発揮しなければならないため、
怪我のリスクだけが高まります。
このような人や筋力の衰えた高齢者のように自重トレーニングすら不可能な人たちでも、
器具を使えば、自重以下の適切な負荷で筋トレすることが可能になります。
ジムに通っている人たちは、なにも伊達や酔狂で通っているわけではなく、
ただただ賢明で合理的な選択をしているだけなのです。
自重というのは、個々人の筋力レベルによっては重すぎたり、逆に軽すぎたりして、 「ちょっと無理をすれば8～10回反復できる」というレベルの「ちょうど良い負荷」
になり得ないことも問題です。
腕立て伏せが千回も二千回もできる人であれば、自重では軽すぎて筋トレになりません。
というか、それはもはや有酸素運動です。
このような人の場合でも、自重の腕立て伏せではなくベンチプレスであれば、
体重以上の負荷をかけることが容易で、適切に筋トレを行えます。
逆に、腕立て伏せが1回できるかできないかという筋力レベルの人が、
無理に腕立て伏せを行おうとすると、常に最大筋力を発揮しなければならないため、
怪我のリスクだけが高まります。
このような人や筋力の衰えた高齢者のように自重トレーニングすら不可能な人たちでも、
器具を使えば、自重以下の適切な負荷で筋トレすることが可能になります。
ジムに通っている人たちは、なにも伊達や酔狂で通っているわけではなく、
ただただ賢明で合理的な選択をしているだけなのです。
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