
逆に、喫煙者が『行動』を変えられない代わりに「『考え』を変えて」、
「タバコは悪くない」と思い込もうとする場合があります。
これを心理学用語で「合理化」と呼びます。
「防衛機制」といって「自分を守る防御反応」の一種です。
禁煙に対して無関心を装う人にはこのパターンが多いのですが、
あくまで自分の心を守るための反応なので、これも無理からぬことです。
決して責めてはいけません。
論理的に論破するなどもってのほかで、そうなるとさらに「合理化」を推し進め、
せっかく禁煙しようとしていた人も「合理化」の波に飲み込まれ、かえって禁煙から
遠ざかってしまいます。
(小学生の頃、今から宿題をしようとしていた矢先に「宿題は終わったの?」
と親から言われ、やる気をなくした経験は皆さんお持ちだと思います。)
「禁煙してストレスをためる方が体に悪い」
「俺のおじいちゃんはヘビースモーカーだったけど90歳まで長生きした」
「酒の方が体に悪い悪い」
「車の排気ガスの方が体に悪い」
「吸いたければ吸った方が精神にいいよ」
「癌になるかどうかはほとんど遺伝だからな」
「実際現実では非喫煙者でもガンガン癌になって死んでいくのは笑うw」
…等々、様々なバリエーションがありますが、上記のような発言を聞いたときは、
「認知的不協和を解消するための合理化だ」と察して、暖かく対応する必要があります。
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