
では、どれくらい摂れば良いのでしょうか?
たとえば、世界137ヶ国の脂肪消費量と平均寿命の関係を表したデータを見ると、
一人一日あたりの脂肪消費量が「125g」までは「脂肪の消費量が多くなるにつれて寿命が延びる」
という正の相関関係が見られます。
「125g」を超えると、さすがに少し寿命が縮み始めるものの、それでも「140g」
も摂っている国々であっても、摂取量が少ない(「55g以下」の)国々に比べれば、
はるかに高い平均寿命になっています。
この研究では、「脂肪の摂取不足が平均寿命を低くしている決定的要因である」
と結論しており、ハワイの日系人のデータでも、脂肪摂取量が「40g/日未満」になると、
脳卒中死亡率と総死亡率が極めて高くなることを指摘しています。
さらに日本のデータでも、昭和30年代までは脳卒中が死亡原因の第一位でしたが、
昭和40年頃から米の摂取量が減少し始め、代りに肉や牛乳・乳製品が急速に増えて
脂肪の摂取量が増加した結果、それまで非常に多かった40~50代での脳卒中(特に脳出血)
による死亡が劇的に減り始め、平均寿命が大幅に延びました。
脂肪の十分な摂取が、少なくとも脳卒中を減らして、総死亡率を低下させることは
間違いないようです。
ちなみに、日本人の脂肪摂取量は昭和30年代と比べれば3倍に増えたものの、
現在でも「80g/日」程度であり、健康を保つ上ではぎりぎりのボーダーライン
に近い状況にあると言えます。
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