自殺については、「自分で自分を殺める行為」として罪悪視する宗教が多いですよね。
しかし、ほとんどの宗教(※仏教を除く)で、自殺を禁じたり、自殺者を「あの世で罰を受ける」
などと断罪して差別したりしているのは、別にそれが「普遍的な事実である」ことの証左という
わけではなく、宗教というものが、科学や医学が未発達だった時代に生まれた、現代の目で見れば
野蛮で未熟な思想であるために過ぎないと思われます。
仮にそれが「信者の自殺を防ぐための方便」だったとしても、それで自殺を止められなかった場合には、
死者に鞭打ち、自死遺族の苦しみにも追い打ちをかけ、さらには遺族への差別感情をも生みかねない、
両刃の剣的な非常に危険な思想だと言えます。
スピリチュアル系の人たちが同様の主張をするのも、単にそれら既存宗教の思想の影響を受けているか、
もしくは受け売りしているだけでしょう。
スピリチュアル思想に傾倒している人たちは、平気で「魂の階層」や「ソウルグループ」という言葉を使ったり、
「現世の試練に耐えることで『魂の位』が上がる」などと言ったりします。
ソフトな語り口ですが、やっていることはランク付けであり、はっきりとした差別です。
そして根拠はありません。本人の思い込みという妄想が根拠です。検証不能です。
何を信じるかはもちろん個人の自由ですが、差別を肯定する論理に対してまで、
社会が寛容である必要があるかは疑問です。
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