●調味料や加工食品にもほぼ入っている
果糖の摂取が多いほど、大腸がんだけでなく、すい臓がんや肺がん、
血液のがんの罹患率が高まる可能性を指摘する研究結果もある。
また、以前から果糖の健康リスクは問題視されてきたが、代表的なのは中性脂肪を増やす点だ。
果糖とブドウ糖は同じ砂糖の成分だが、両者には決定的な違いがある。
ブドウ糖は全身でエネルギー源として消費される一方、果糖は肝臓に取り込まれ、
その一部が中性脂肪に変わるのだ。
中性脂肪が増えれば、肥満や動脈硬化などのリスクが高まる。
また、果糖は痛風などにつながる尿酸値の悪化も招くので、がんだけでなく、
全身の健康を考えても避けるべきなのだ。
できるだけ身体に取り入れたくない果糖だが、仲川医師は
「清涼飲料水だけでなく、スナック菓子類やケチャップ、そうめんのつゆなど、
調味料や加工食品にはほぼ果糖が入っています。
とても身近なので、入っていないものを探すほうが難しいくらいです」と指摘する。
果糖は結晶化しにくいため舌触りに影響が出ず、また、砂糖よりもカロリーが低くて
安く製造できるといったメリットもあり、多くの食品で使われるようになった。
では私たちは果糖とどう向き合えばいいのか。仲川医師は
「果糖を完全に避けるのは難しくても、とりすぎないコツはある」と言う。
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