● 高たんぱく食は健康な人の腎機能に影響しない
2018.11.12 , EurekAlert より
高たんぱく食は健康な成人の腎臓機能を障害するという広く知られているが
議論の多い神話にはなんの根拠もないようだ、
というカナダ・マクマスター大学の研究。
この『栄養学雑誌』に発表されたメタ分析は、たんぱく質の豊富な食事の危険性に挑戦している。
それは1980年代に初めて現れたものであり、長い期間の間に大量のたんぱく質は徐々に腎臓機能を低下させるというものである。
「そのコンセプトは、少なくとも50年近い歴史をもっており、あなたも一度は聞いたことがあるだろう」
と主任研究者のスチュアート・フィリップス教授は語っている。
「けれども、この仮説を支持するエビデンスは存在しないというのが事実だった。エビデンスは逆が真実であると告げていたという。
高たんぱく食は、腎臓機能を上昇させる。低下ではなく。」
研究チームは、1975年から2016年に発表された28件の論文のデータを解析し、低/普通たんぱく食と高たんぱく食が
健常人の糸球体濾過量(GFR、腎臓機能の指標)に与える影響を検証した。
研究には1,300人以上の参加者が含まれており、彼らは健常人、肥満、2型糖尿病、高血圧患者などだったが、
慢性腎疾患と診断された患者は含まれなかった。
「単純に高たんぱく食と健康な人や肥満、高血圧、2型糖尿病患者の腎臓疾患をつなぐエビデンスは存在しないということだ」
と筆頭研究者のミシェラ・デブリ=アボー助教授は語っている。
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