一般的に、腸内の悪玉菌が増えるとバランスが悪くて身体に良くなくてビフィズス菌のような
善玉菌が増えると身体に良いといったようなことが言われますが、悪玉菌や善玉菌とは実際に
何と何でそれがどのような状態であればバランスが悪いと言えるのか、その結果として具体的
にどのような症状が出たり病気になったりするリスクがどのくらい変わるのかといったような
ことは、実はあまり明確にはされていません。プロバイオティクスは概念としては確立してい
るのですが、まだ効果を目的にして実際に使えるだけの根拠はないと言えるでしょう。
(中略)
08年にオランダで行われたプロバイオティクス製品を用いた急性膵炎患者を対象にした臨床研
究が、プロバイオティクス投与群の方が死亡率が高かったという結果になり、プロバイオティ
クス製品が必ずしも無条件に安全ではないということが明らかになったこともあります。
もちろんこの事例は、健康な人がヨーグルトなどの発酵製品を食べることで悪影響がある可能
性があるという話ではありません。しかし、どのような条件があると有害になりうるのかを明
確にする必要はあります。「免疫機能の亢進」という定義が明確にされないまま、なんとなく
良いことのように受け取られている用語が、実際にヒトで認められる症状になるとアレルギー
と自己免疫疾患の増悪だったりする可能性もあるのです。
http://www.foocom.net/fs/uneyama/2537...
返信する