●8時間ダイエットは心血管疾患による死亡リスクを高める
3月18~21日にシカゴで開催された米国心臓協会学術集会で発表された研究で、
断続的断食がもたらす潜在的かつ長期的な健康への影響が明らかになった。
研究者らは、2003~2018年の国立保健栄養調査(NHANES)のデータから2万人の
アメリカの成人の食事パターンを分析した。
すると、1日の食事を8時間以内に摂取する人は、心血管疾患による死亡リスクが
91%高いことが分かった。
また、心血管疾患を抱える人の中で、1日の食事を8~10時間以内に摂取する人は
心臓病や脳卒中による死亡リスクが66%高いことが示された。
この研究の著者であるヴィクター・ウェンゼ・ジョン氏は、
「8時間ダイエットの食事スケジュールに従っていた人が心血管疾患で
亡くなるリスクが高いことに驚いた。
この種の食事療法は、短期的な効果が期待できるために人気があるが、
我々の研究で、1日12~16時間という典型的な食事時間と比較しても、
食事時間を短くすることは寿命を延ばすことにはつながらなかった。」
と語っている。
一方、栄養士のトリスタ・ベスト氏は、
「食事制限によって食べ過ぎが起こり、インスリンや血糖値の上昇、
炎症の増加などのリスク要因が増加する可能性がある。
また、長時間の断食がストレス反応を引き起こし、
心血管の健康に影響を与える可能性も考えられる」
と説明している。
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