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油(脂質)は、糖質と一緒に摂取すると過剰に吸収されて、確かに肥満等の原因になります。
ところが、脂質を単独で(あるいは、たんぱく質と一緒に)摂った場合は、一定量以上は吸収されず、
便と一緒に排出されるため、いくら食べても太りません。
脂質は、小腸で吸収された後、血中に入って「キロミクロン」というリポたんぱくの一種になるのですが、
血中のキロミクロン濃度がある閾値を超えると、小腸での脂質の吸収が止まる仕組みになっているからです。
ところが、この精巧なシステムを破壊するのが「糖質」であり、糖質摂取によってインスリンが分泌されると、
キロミクロン濃度が閾値を超えても小腸は脂質吸収をストップできなくなり、人体は必要以上に脂質を
取り込んでしまうのです。
つまり、「油を摂り過ぎて太った」と思っている場合、真犯人は一緒に摂取した「糖質」の方になります。
ですから、脂質と糖質を同時に摂取するのは避けるべきですが、脂質自体は、老化を抑制し健康を保つ上で
欠かせない栄養素なので、意識して一定量を摂る必要があります。
では、どれくらい摂れば良いのでしょうか?
たとえば、世界137ヶ国の脂肪消費量と平均寿命の関係を表したデータを見ると、一人一日あたりの脂肪消費量が
「125g」までは、「脂肪の消費量が多くなるにつれて寿命が延びる」という正の比例関係があります。
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