また、脂肪は肥満の原因になるため健康に良くないと考えている人も多いですが、実は脂肪も長生きをするためには、十分な量を摂取する必要があるとされています。
実際には、動物性脂肪と植物性脂肪をほぼ1:1の割合で摂取することが理想的です。
その点でも、野菜や魚に偏らず、肉をしっかり摂取する必要があります。
そのほかにも、このように効率的に体内で合成されるタンパク質の代表として血中アルブミンがありますが、血中アルブミン濃度が低い方が、
免疫力が低下して病気のリスクが高くなるため、寿命が短くなることも示されています。
●なぜ高齢者は肉を食べた方が良いのか
なぜ高齢者は肉を食べた方が良いのでしょうか。
現在、中年の肥満や生活習慣病とは対照的に、高齢者の間では、低栄養が健康上の大きな問題の一つになっています。
高齢者は、風邪をこじらせて肺炎となり、肺炎が原因で死亡することがよくあります。
高齢者の肺炎の原因は、低栄養による免疫力の低下であると考えられています。
高齢者はタンパク質が特に不足しがちです。
タンパク質の栄養状態を示す血中アルブミンの量が少ない人の割合は、高齢者では年齢が上がるにつれて著しく増加しています。
そのため、低栄養を解消し、免疫力を高めるためには、摂取エネルギーを増やすだけでなく、タンパク質の摂取量を増やすことが大切になります。
とくにたくさんの量を食べることのできない高齢者は、効率よくタンパク質の摂取量を増やすために、肉をしっかり食べた方が良いのです。
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