次に、内外の対称性。
>>65に書いたように、特に崩れによって男性の健康を損ねる頻度が高い対称性である。
左右や前後の対称性と密接に関わっている対称性であり、男の身体の左右の崩れは、
内外の対称性に配慮しなければなかなか治らないのも
>>66-67に書いた通り。
身体の内側の筋肉が外側の筋肉よりも弱い人間は骨盤前傾が慢性化し、
外側の筋肉が内側の筋肉よりも弱い人間は骨盤前傾が慢性化する。
つまり、これが肥満体質や痩せ体質の原因にもなるため、
太りやすさに苦悩している女なども改善に取り組むべき対称性である。
下半身は前後開脚、上半身は上腕三頭筋側を使う運動が身体の外側を強化し、
左右開脚や上腕二頭筋側を使う運動が身体の内側を強化する。
よく陸上選手は前後開脚系のストレッチで、力士は股割りで自身の
弱くなりやすい部分の補完に勤めているのもこのためである。
最も汎用的な保全運動となるのは、ウォーキングである。
ランニングは内側ばかりを強くして骨盤後傾を慢性化させがちだし、
押し込み系の運動は骨盤前傾を慢性化させがちである一方、
歩行運動はそれらを同時に解消して行く効果がある。
真言密教が遍路という行脚業を万人に推奨しているのも伊達なことではない。
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