喫煙者自身にも、「タバコには有毒性や匂いの問題があり、周囲の人たちから嫌われている」
という認知は当然あります。
一方で、「それでもタバコを吸い続ける自分」という、矛盾するもう一つの認知があるため
認知的不協和が生じて、モヤモヤした不快感やストレスを覚えています。
これを解決するのに一番賢明で確実な方法はタバコをやめることです。
そうすれば認知的不協和は一気に解消します。
しかし、多くの喫煙者はタバコをやめません(依存性に負けてやめられません)。
よって、「タバコの有害性」や「タバコで嫌われる」という認知の方を低減することによって
自己の行為を正当化し、ストレスから逃れようとします。
具体的には、
1.ウソで認知を変える
・タバコと疾病との因果関係を調査する方法には問題がある(JTが展開している「疫学の軽視・否定」)
・喫煙者(元喫煙者)でも70歳80歳で健康な人は大勢いる(実際には非喫煙者で健康な人の方がはるかに多い)
・偉い先生がそう言ってるからそれを鵜呑みにしてるだけだろ? (「非喫煙者より自分の方が賢くてリテラシーがある」
という幻想。しかし、本当に賢かったら、そもそも今時タバコは吸っていない)
2.別の情報で誤魔化す
・喫煙はストレス解消になる(実際には吸うと禁断症状が緩和されるだけ)
・タバコ税を払って国に貢献している
3.重要度を低める(「タバコの害は大したことない」と思い込みたい)
・放射能の方が悪い
・排気ガスの方が悪い
・PM2.5の方が悪い
・水だって飲みすぎれば毒だ
客観的に見れば、喫煙者の方にも自分の考えがナンセンスで滑稽で虚しいことが分かると思います。
ぜひ禁煙して認知的不協和を解消しましょう。
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