また、血圧についても、2人とも上昇はなかった。
ステファンソンの血圧は、実験中いつも105/70であり、アンダーセンについては、
140/80から120/80に下がった。
(中略)
この食事に伴う身体の疲労や不具合はなかった。
唯一、食事の中のプロテイン(タンパク質)量が増えた時に、胃腸での消化が悪くなった。
その時のカロリー比はタンパク質45%、脂質55%であった。
多すぎるタンパク質を減らし、タンパク質20%、脂質80%に戻すと、この問題はすぐに解決し、
健康になった。
ビタミンとカルシウムの欠乏が危ぶまれたが、そのような兆候は全く見られなかった。
この食事は、元々、酸性寄りであるし、カルシウムも不足しがちであるのだが、杞憂であった。
ステファンソンが以前患っていた歯肉炎は、実験中に完全に治癒していた。
アンダーセンからは次のような報告があった:
実験前の頭髪の脱毛は、この肉食ダイエットを始めた途端に止まったと。
ステファンソンについても、髪の毛が太くなり、以前よりも頭皮の調子が良くなったという
報告があった。
(中略)
一方、この実験結果から、動物肉と動物性脂肪だけからなる食事が、実は、人間にとって、
どうやら健康的で上手くいく食べ方である、という驚くべき事実を知ることが出来た。
この食事法からわかることは、十分な量の動物性脂肪を摂取することが重要であり、
特にタンパク質量が多い時に、脂肪量の存在が意味を増す。
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