ポックリと…早く死にたい。


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034 2021/10/31(日) 08:25:57 ID:DwTqOZ86qk
江戸時代に仙厓(せんがい)という禅僧がおられた。
仙厓和尚は、権力者に媚びず常に民衆と共に仏教を学ばれた、誰からも慕われる高僧であった。

その仙厓和尚も老齢となり床に伏された。
息絶え絶えとなり、臨終も近いとなったとき弟子達が、 「いよいよ師匠もご最期のようですが、何か一つご遺戒を頂きたい」と懇願した。

そのとき、仙涯和尚は「死にとうない、死にとうない」とおっしゃった。
弟子達は、まさか仙涯和尚がこんなことを言われるはずがない、これは聞き間違いだと聞き直すと、「ほんまに、ほんまに」と言われたという。

世間に名の通った高僧の辞世の言葉が「死にとうない」であったことに驚かれる方は多いだろう。
我々は、仏教を学べば少しは立派な人間になり、死への恐怖や老病への苦悩が無くなる──無くならないまでも、少なくなると思っている。
だから、死を前にしてうろたえる高僧の姿を意外に思うのである。

親鸞(しんらん)聖人が仏教を学び、明かになったことは、「私は凡夫(ぼんぶ)であった」ということだけだとおっしゃる。
言い換えれば、虚仮不真実、愚かな我が身であったということだけだが、親鸞聖人にとって確かなことであったのである。

仏教を学べば自分が変わるのではない。
どこまでも愚かな凡夫としての我が身が明らかになり、この凡夫としての我が身を本当の私として生きていく、勇気をたまわるのである。

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